五ヶ井用水を歩く(19):郡境(分岸寺川)

下の「元禄播磨絵図(部分)解読図」をご覧願いたい。

加古郡と印南郡との境界が描かれている。加古川村(現:加古川町本町)・友沢村・木村・稲屋村は印南郡に属している。明治22年4月1日、新しい町村合併の時、加古川東岸のこれらの村々は、加古郡に編入された。

地域の境界を決めるとき、川・海・山・道などを基準とするのが普通である。おそらく、その昔、加古郡・印南郡の境界が決められたとき、ここを加古川の本流が流れていたと考えられる。

寺家町商店街から西へ歩いてみたい。

図絵(「播磨名所巡覧図絵」より)は、「元禄播磨図絵」の郡境に流れる小川である。橋のすぐ右上に描かれているところに、現在、人形の店「陣屋」(江戸時代の陣屋はここより少し東)がある。現在、この川はコンクリートの道なっており、川(水)は道の下の水管を流れている。この川は、分境川(ぶんかいかわ)といわれたが、後に分岸寺川(ぶんがんじがわ)と呼ばれている。

五ヶ井用水の一支流である。

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