今回地蔵堂の厨子の扉を開けてご本尊を始めて拝顔し、新しい発見がありました。上の写真は本堂内にも掲げられていますが昭和10年10月(ちょうど90年前)に行われた落慶法要時の写真と思われます。前列中央が円明寺現住職のお爺さん9世玄勇和尚です。全員当時の正装です。2列目左右の輪袈裟の二人は寺総代でしょうか。
厨子正面は扉があり普段ご本尊の顔は見えません。
地蔵菩薩後方の木札
㊨寛文9年(1669)356年前に当村の加衛門さんが現世安穏のためにご本尊を寄進したとの記録です。惠久和尚の名前が見えます。
㊧昭和10年(1935)村中の天下泰平・国家安全・五穀豊穣・風雨順時・家門反映・子孫長久を祈願して菩薩堂の再々興に臨まれたのでしょう。風雨順時(ふううじゅんじ)とは、風や雨が季節の順序に従って適切に降ることを意味します。具体的には、気候が順調で作物の成長によく、台風や豪雨などの災害がなく、農作物が豊かに実るために必要な量の雨が降ることを指します。近年の少雨高温化はある意味災害なのかも?