加古川国民学校(小学校)校長の絹巻彦蔵は、昭和11年9月から20年11月の訓話記録(写真)を残している。(昭和17・18年度は欠落)

・・・・ガダルカナルは何故に撤退せねばならなかったのか。アッツ・ギルバート・マーシャルの勇士は何故に玉砕せねばならなかったか。皆、今日の日に備える為です。いまや一切の自分を忘れて、立ちあがる時です。・・・また、敗戦の近い20年の3月の訓話では、次のように訓話をしている。
・・・平日の勉強や仕事は勿論、力を入れることは大切でありますが、今日は先生も生徒の皆さんも、皆しっかりと時機を失うことなく増産に力を入れなくてはなりません。・・・このように教育現場も、勉強は二の次といった意識さえ生んでいった。
*「加古川市史(第三巻)」参照。写真は、「加古のながれ(加古川市史編纂室)」参照
