加古川を歩く(39):舟運(7)・高瀬舟(1)

商品経済発達にともなって、加古川の舟運の果す役割は、ますます大きくなった。高瀬舟の本来の役割は、年貢米を高砂へ運ぶことであったが、丹波等で産出された、さまざまな商品が運ばれた。

その主ものは次のようである。

◇下り荷物(高砂へ運ばれたもの)

木工品・・・・・木材・タンス・下駄・桶・樽など

生活用品・・・薪・炭・紙・綿など

食料品・・・・・米・芋・茶・梨など

◇上り荷物

農具・・・水車・唐箕(とうみ)など

肥料・・・干鰯(ほしか)・油粕など

海産物

嗜好品・・・・・菓子・煙草・酒など

食料品・・・・・塩・砂糖・そんめんなど

衣料品・・・・・呉服など

生活用品・・・鍋釜・火打石・畳表・ろうそく・石炭・仏壇など

*写真は加古川の高瀬舟(大野付近)

『加古川市史(第二巻)』・『KAKOGAWA-加古川とその周辺の歴史-(伊賀なほゑ著)』参照

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