明治の初めの頃の土山村を歩いてみよう。
以下の史料は「加古郡西谷新村外八ヵ村戸長役場」と印刷された用紙に書かれており、明治20年前後のものと思わる。
商業・工業などの課税等を書き上げている。重複している名前があるが、二種類の税金を払っていることを意味している。
別の史料では、明治15年には土山村に115軒あったというから、5分の1以上の家が農業以外の何らかの仕事に携わっていたことになる。
(土山分)
穀物仲買 横川文吉 荒物仲買 三木久三郎 醤油小売 金沢弥三吉
醤油小売 西川庄吉 豆腐小売 山本周平 青物小売 桝本喜三郎
醤油小売 大西要蔵 醤油小売 岩崎弥三郎 煮干小売 桝谷寅市
牛房小売 藤田平太郎 酒類小売 兼本松太郎 塩物小売 玉勢熊蔵
煮物小売 藤原弥吉 生魚小売 高木栄吉 干魚小売 富士見卯之吉
干魚小売 大竹熊太郎 白米小売 佐伯市蔵 飲 食 山嶋又吉
飲 食 西川亀太郎 飲 食 正木藤蔵 飲 食 兼本松太郎
大工職 石原清太郎 左官職 山嶋又吉 糀 職 西口勝三郎
桶 職 大西喜一郎 桶 職 苗田弥三郎
これらの職業から、明治20年前後の土山村の風景を想像して欲しい。

