加古川の戦争(33):協和会②・勤労奉仕

きのうのブログで協和会は、警察署が担当したことを紹介した。

つけ加えておきたい。協和会の支会長には警察長が、幹事長には特高課長がついた。幹事は、特高課内鮮係が担当した。朝鮮人戸主は、すべて会員とされ、写真のような協和会会員証(民団HPより)の所持が義務付けられた。

協和会に入っていなければ配給も受けられなかった。在日朝鮮人は協和会の統制を離れて生きてはいけなかった。

◇勤労奉仕◇

はじめは、協和会員は神社参拝・清掃作業や村道の修理等の奉仕が多かったが、戦争が激しくなるにつれ、農村の労働力は不足し、農村への勤労奉仕が多くなった。協和会員が、農村に動員された次の記録(『兵庫県社会事業』昭和18年1月号)がある。

 ◇加古川支会 

昭和17年11月16・20日 午前8時~午後4時

活動地域  加古郡天満、八幡、阿閇(現:播磨町)村 延べ208人

◇高砂支会  

昭和17年11月16・17日

 活動地域  加古郡高砂町、別府町、尾上、荒井村 延べ321人

◇魚橋支会  

 昭和17年11月18・20日  12月8・9・10日

活動地域  印南郡平荘村、米田村 延べ156人

目次に戻る 前ページへ 次ページへ