五ヶ井用水を歩く(15):五ヶ井分水所・七ツ杭分水所

◇五ヶ井分水所

五ヶ井溝は、平松(加古川大堰の東詰)で水を採り、神野町二塚で曇り川の水をあわせて大野村の「馬渡り(日岡山と加古川の間の水路)」にいたる。ここに「下の太子岩」があり、ここに十分水をたたえていれば、五ヶ井郷の村々の末端まで水が足りるといわれた。「下の太子岩」のすぐ南に「曇り川の水門」があり、その隣に五ヶ井分水所(写真上)がある。ここから水は、下井郷・大野村・中津村へと三つに分かれて五ヶ井郷に分水される。

この分水所のから南が五ヶ井郷の村々であり、写真の右が下井郷溝、中の溝が大野溝、手前の溝が中津溝である。下井郷溝は、巾が広く、流れもはやい。

昔は、石を積んで水の調節をしたが、今は水門で各溝の水量の調節は行われている。

◇七ツ杭分水所

下井郷溝を流れた水は、少し南で七ツ杭分水所(写真下・JR日岡駅のすぐ西)にいたり、さらに二つに分かれる。東(左)の溝は、美乃利・間形方面へ、西(右)の溝は、溝ノ口・平野方面へ水を流す。

さらに、溝は複雑に入り組み五ヶ井郷の村々を潤す。

明日のブログ(五ヶ井を歩く・16)では、その複雑な水路を地図でたどりたい。

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