1933年、当初の計画(10年)を 大きく延長し、16年の長期にわたり加古川改修工事は完成した。竣工式は、11月19日午前9より加古川町大橋南の河原で挙行された。官民あわせて千人が参列した。その日、加古川町内は美しく飾られ、旗行列や提灯行列などで大変な賑わいとなった。この長期にわたる工事は、600万円の巨費にものぼった。
そして、この間に要した延べ人員は120万人で、死傷者も321人を出した。この大事業を記念して、加古川改修記念碑(写真)が建てられた。また、改修工事完成を記念して、「川祭り」を行うようになった。
1934年(昭和9)11月、川祭りの第一日目に、加古川記念碑除幕式が盛大に行われた。
記念碑は、加古川橋東詰めの春日神社のすぐ南にあるが、現在ではあまり知られることなく、ひっそりと川の安全を見守っている。
なお、加古川の洪水については、4月4日のブログ「五ヶ井用水を歩く(13)・別府川」もあわせご覧ください。
*『加古川市史(第三巻)』参照

