加古川を歩く(1):組曲「加古川」

今日から、第3部「加古川を歩く」を始めます。加古川の河口辺りから、上流へ気ままな散歩をしてみたい。内容は、「加古川の流れと、その界隈に住んだ人・事件を追ってみようかな」と思っている。特別な構想があるわけではない。

どんな結末になるか、私も楽しみにしている。

今年のある新年会で、坂田月代さんから、一冊の詩集『天使の素足(はだし)』をいただいた。その詩集に、組曲「加古川」がある。

加古川の流れを歌った、この素晴らしい「詩」の序章「播磨の川よ」を読むことから、散歩をはじめたい。序章に続く、「組曲」は別の機会に紹介したい。

  播磨の川よ

(一) 一本の川は いくすじの涙のあとのように

    蛇行し 歴史を刻み今に至る

    なつかしき その西光は水面を遊び

    静かに静かに微笑む その名は加古川

(二) 山から海へ いくすじの狼煙のあとのように

    流をかえて 未来をみとおす

    いとおしき その明日は危ぶまれて

    眩しく眩しく光る その名は加古川

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